受験勉強っていつから何からする?おすすめの始める時期や勉強の仕方を個別指導塾が解説!
目次
「受験勉強って言っても何からしたら良いの?」
と思われている中学3年生や保護者の方は、この記事を最後まで読んでいただき、今後の受験勉強の参考にしてください!
まずは高校入試日程を知ろう!
受験勉強の仕方を把握する前に、まずは高校入試日程を見てみましょう。
なぜなら、入試の日程を把握することで勉強のスケジュールを立てることができ、何から始めれば良いかを落とし込むことができるからです。
それでは、岐阜県の2024年(令和6年度)の高校入試日程を調べてみましょう。
岐阜県の公立高校入学試験日程
まずは、公立高校の入試日程を見ていきましょう。
例年岐阜県の公立高校入試の日程は3月上旬に予定されています。
2024年(令和6年度)の公立高校入試日程は以下の通りです。
- 〇公立高校入試学力検査(一次):2024年3月5日(火) ※一部地域では6日(水)に実施
- 〇公立高校入試合格発表(一次):2024年3月14日(木)
また、公立高校入試までの詳細なスケジュールは以下の通りです。
2024年(令和6年度)の公立高校入試の日程はこのような形で実施されますので、覚えておきましょう。
より詳しく岐阜県の公立高校の入試制度や仕組みについて解説している記事もありますので、「公立高校の入試制度を詳しく知りたい」と思われる方は、以下のリンクよりご覧ください。
岐阜県の私立高校入試日程
次に私立高校の入試日程を見ていきましょう。
私立高校の入試は、各私立高校に応じて日程が異なります。
なぜなら、私立高校は公立高校とは異なり学校法人であるため、各私立高校が独自に試験日を決定することが出来ます。
しかし、試験日についてはある程度固まっており、例年2月に試験日が設定されている私立高校がほとんどです。
大まかな私立高校入試日程については以下の通りです。
公立高校を受験する上で、私立高校を併願受験することが基本の流れとなりますので、私立高校の入試スケジュールについても覚えておきましょう。
より詳しく岐阜県の私立高校の入試制度や仕組みについて解説している記事もありますので、「私立高校の入試制度を詳しく知りたい」と思われる方は、以下のリンクよりご覧ください。
受験勉強っていつから始めたら良いの?
受験勉強の始める時期について解説する前に、まずは受験勉強の考え方について触れたいと思います。
受験勉強と定期テスト勉強の違い
現在記事を書いているのは2023年6月半ば、岐阜県の中学生たちは前期中間テストや1学期期末テストの勉強に奮闘しているころです。
学校の定期テストは受験勉強とは違い、出題範囲が指定されその範囲を網羅的に勉強し、しっかり定期テストで点数をとることで評価されます。
しかし受験勉強となると、中学1年生から中学3年生までに習う全ての範囲から、各教科に応じて一部の単元を抜粋され、入試問題がつくられます。
例えば、数学であれば「文字式」から「連立方程式」や「一次関数」など、各単元の中から抜粋され、その年の入試問題がつくられます。
そのため、受験勉強は中学生で習う全ての範囲を勉強していく必要があります。
中学3年間分の学習となるとかなりの量になりますので、計画的に勉強していかなければなりません。
受験勉強はいつからするのが良い?
中学3年生の生徒や保護者の方々と面談などをしていると、よく「受験勉強はいつからしたら良いですか?」と質問されます。
答えは、「今から」です。定期テストの直前であれば、「定期テストが終わってからすぐ」です。
なぜなら、上記でもお伝えしたように、受験勉強は中学3年間分の範囲を網羅しなければなりません。
受験勉強の期間は長ければ長いほど多くの範囲を何度も何度も繰り返して勉強することができます。
そのため、定期テストの直前でなければ「今から」受験勉強を始めましょう!
6月以降の受験勉強のスケジュールイメージと勉強の流れ
今から受験勉強を始めましょうと言っても、定期テストが目の前に迫っていたり、何から始めたら良いかがわからない方もいらっしゃると思います。
ここでは、6月以降の受験勉強のスケジュールイメージについても解説したいと思います。
6月以降の受験勉強スケジュールイメージ
6月からの受験勉強のスケジュールイメージは以下の通りです。
まず、高校入試のための受験勉強をしていくわけですが、高校入試では学力検査のみではなく、学校の内申も合否に関係してきます。
そのため、学校の定期テスト勉強もおろそかにしてはいけません。
6月以降は定期テストの勉強と並行して受験勉強をしていくことを頭に入れておいてください。
学校の内申がどのように高校入試に関わってくるかを詳しく説明しているページがありますので、そちらも併せてご確認ください。
6月~8月までの受験勉強
まず、6月の中間テスト・1学期期末テストが終わったら、受験勉強をスタートします。
ここで実施する受験勉強の内容は、「中学1年生と2年生で習った範囲の総復習」です。
これをまずは夏休み中お盆前までに終わらせましょう。
お盆前までに終わらせる理由としては、塾などで実施している模試や岐阜新聞テストなどがお盆前もしくは明けにあることが多いためです。
このような模試を受講することは、自分の今の立ち位置や苦手な部分などを把握することができるため、中学3年生の方は基本受講することをおすすめします。
また内容としては、8月に実施される模試は1・2年生の内容のみとなるため、まずはお盆前までに1・2年生の総復習をしてしまいましょう。
勉強する教材は、塾で利用している復習用のテキストがおすすめです。塾に通っていない方は、市販されている復習用のテキストを使うのが効率的です。
また、塾が実施する夏期講習に参加して、夏休み中に一気に復習をしてしまうのも効果的です。
お盆が明けたら、期末テストに向けてテスト勉強に切り替えましょう。
定期テストの勉強の仕方は以下リンクよりご確認ください。
9月~11月中旬までの受験勉強
次に、期末テストが終わり9月からの受験勉強は、「実践演習」です。
9月から実践演習をする理由は、夏休み中に今まで習った範囲の総復習を終えているので、演習問題を解くための基礎知識が入っている状態だからです。
実践演習とは、数学で言うと計算問題だけではなく、文章問題や応用問題に挑戦していくことです。
勉強する教材は、塾で利用している受験対策向けのテキストがおすすめです。塾に通っていない方は、市販されている受験対策用のテキストを使うのが効率的です。
この時に注意することは、計画的に全教科まんべんなく勉強することです。
1教科に偏って勉強してしまうと、校外模試などに対応することができません。
そのため、1日に勉強する内容を計画し実践していくことをおすすめします。
そして、中間テストや2学期期末テストが近づいてきたら、定期テスト勉強に切り替えます。
定期テストの勉強の仕方は以下リンクよりご確認ください。
11月下旬~12月までの受験勉強
中間テストや2学期期末テストが終わったら受験勉強に切り替えます。
11月下旬からの受験勉強は、実践演習にプラスして「過去問演習」にも取り組んでいきます。
塾に通っている方であれば、9月以降に土曜日などを利用した受験に向けての受験講座があるので、既に過去問演習をしている方がほとんどですが、塾に通っていない方であれば、この時期から過去問演習をやっていきましょう。
過去問演習とは、実際に岐阜県の公立入試で出題された問題に取り組むことで、公立高校入試の問題に慣れていくという効果があります。
コータスのHPでは、過去に出題された岐阜県公立高校入試の過去問も掲載しておりますので、以下のリンクからご参照ください。
勉強する教材は、上記と同様受験対策用のテキストを使っていきますが、市販されているテキストに過去問が載っていないことがありますので、その場合は別のテキストを利用してください。
そして、冬休みに入ったら中学3年生最後の学年末テストの勉強を始めていきます。
ただし、この時期は定期テスト勉強だけをやっていれば良いわけではなく、受験勉強も並行して実施していきます。
この時期の勉強は、受験勉強と定期テスト勉強を並行して勉強していかなければならないので、一番の踏ん張りどころになります。
1月~3月までの受験勉強
学年末テストが終わったら、ここから受験勉強のみとなります。
ここまで来ると入試は目の前です。
公立高校と私立高校の受験校も決まり、目標に合わせた勉強方法をしていくことになりますが、受験する高校に関係なく共通している最後の仕上げは、実践演習と過去問演習に加えて「赤×直し」をすることです。
ここまでに解いてきたテキストの間違えた部分に赤×を付けておき、その赤×を受験までに何度も何度も繰り返し解いていくことが非常に重要です。
例えば、部活などでも最初からできることは少なく、何度も何度も練習を重ねてできるようになることと同じです。
そのため、「自分で解けなかった問題を解けるようにする」ということは、新しい問題を解くよりも重要な事です。
1月~3月までの受験勉強は、新しい問題を解くことよりも自分の力で解けなかった問題を解けるようにすることを優先して勉強しましょう!
上記6月からの受験勉強スケジュールは理想の形ですが、始めるのが遅くなってしまう場合もあると思います。
そんな時は、塾の先生に今の時期からの最適な受験勉強の方法を聞いてみてください。
コータスでは随時進路相談を実施しているので、下記リンクからお気軽にお問い合わせください。
受験勉強の仕方
受験勉強のスケジュールイメージができたところで、ここからは実際に受験勉強の中身についてより詳しく見ていきましょう。
受験勉強の流れ
まずは受験勉強の流れについて見ていきます。
上記にも記載しましたが、受験勉強の流れは
「復習」⇒「実践演習」⇒「過去問演習」⇒「赤×直し」
の流れで実施していきましょう。
この際に忘れてはいけないのが、最後にやり直しをするため解けなかった問題(間違えた問題)に必ず赤×を付けておいてください。
それでは、それぞれをステップ別に見ていきましょう。
ステップ① 復習
まず受験勉強は復習から入っていきます。
夏休み前であれば、「中学1年生と2年生で習った範囲の総復習」を、夏休み後であれば、「中学1年生と2年生で習った範囲の総復習」+「中学3年生の前期に習った範囲の復習」まで行います。
中学1年・2年で習った範囲の総復習を夏休みのお盆明けまでに終わらせることができれば、この後のステップを余裕をもって進められるので、すぐに始めていきましょう。
繰り返しになりますが、勉強する教材は、塾で利用している復習用のテキストがおすすめです。塾に通っていない方は、市販されている復習用のテキストを使うのが効率的です。
また、塾が実施する夏期講習に参加して、夏休み中に一気に復習をしてしまうのも効果的です。
間違えた問題には必ず赤×をつけておき、その場でもう一度解きなおすだけでなく、入試前に最終チェックをできるようにしておきましょう。
ステップ② 実践演習
実践演習は受験対策用の問題集が中心になります。
学校で購入できる「新研究」や明治図書から発売されている「整理と対策」などの市販の問題集や、通っている塾で開かれている受験対策講座の問題集などに取り組むと良いでしょう。
こういった問題集は、分野別に過去実際に出題された入試問題が抜粋されているので、自分の得意不得意に合わせ取り組みやすいものとなっています。
冬休みに入るまでに勉強してきた内容が「きちんと定着しているか」という意識で取り組んでみてください。
また、苦手なところは解説を読み込んだり、もう一度ポイントを整理したりするなどして「次解いたときに確実に得点できる」ことを意識してください。
ステップ③ 過去問演習
ここまでに、「3年間の総復習」→「実践演習」とステップを踏んでいます。
ここからは実際に入試問題の過去問を使って学習の効果を測定しながら、得意不得意に合わせて勉強の内容を変えていきます。
まずは時間を測って本番と同じ状況で解いてみて、自分の取りたい点数に届いているのか、または届いていないのかを確認し、「目標に届いていない教科の苦手単元」を最優先に、復習と実践演習のサイクルを回してください。
これを週に1回1年分の過去問を解くペースで、自分の入試日まで繰り返していきましょう!
公立入試を受ける方は、入試までに7、8回くらいこのサイクルを回せると良いでしょう。
私立入試を受ける方は、受験日に合わせて毎回の深堀りが大切です。
また、私立入試問題は特殊な難しい問題も多いので、自分が取れそうな問題を確実に取れるように復習することも大切です。
ステップ④ 赤×直し
これをやるかやらないかで合否を左右することもあるかもしれません。
今までに間違えた問題の「最後の赤×直し」を一気にやっていきましょう!
結構な数の×がついているかもしれませんが、一つずつ解けるようにしていけば確実に受験問題の正答率は上がります。
1度間違えた問題ですから、「本番で同じ間違いを絶対しない!」という気持ちで、その問題を自力で解けるようになるまで何度でも解き直しましょう。
この記事を見ている時期が12月という方は、以下のリンクから12月からの受験勉強のポイントを確認してください。
受験勉強をする上での意識
ここまで受験勉強の仕方を解説してきましたが、受験勉強はほとんどの方がはじめて経験する「今後の人生を左右する挑戦」となります。
その中で、いかにやる気を持って勉強に集中できるかがポイントとなってきます。
ここでは、受験勉強をする上で意識してほしいポイントを解説していきます。
誰かに言われるからではなく、自分がやる!
中学生の皆さんは、いわゆる義務教育として学校に通っています。
しかし、高校からは義務教育ではなく教育を自ら受けに行く場所へと変わります。
中学生の皆さんには難しいかもしれませんが、高校へ行くことは将来の自分の人生を大きく左右する通過点になります。
社会に出ると自分の意思で行動していくことになりますので、高校に合格するための受験勉強は、誰かに言われるからやるのではなく、自分の意思で勉強していきましょう!
コータスでは、中学生の皆さんにも是非自分自身の夢や目標を持ってほしいと思っています。
そんな中で、どのように夢や目標を持つべきかをわかりやすく解説した記事もありますので、以下のリンクをご参考にしてください。
行きたい志望校をしっかり調査する
受験勉強をする上で志望校を持つこと、そして志望校の偏差値がどのくらいなのか、当日の入試でどのくらいの点数を目標にするのかを事前に調査することは非常に重要です。
なぜなら、志望校がないと具体的な勉強方法や進路指導の仕方も定まりません。
目標が決まっていないのに、漠然と勉強してもやる気は出ませんよね。
(ここでの志望校とは、1つに絞ることではなく、いくつかの高校に絞ることでも大丈夫です。)
そのため、高校見学やインターネットに公開されている情報などを基に、事前に高校をしっかりと調べて、自分が絶対に合格したい高校を決めましょう。
こちらも、高校の調査方法などを紹介している記事がありますので、そちらも参考にしてください。
中学校の内申も大切
さて、ここまで受験勉強の仕方を解説してきましたが、志望校に合格するためには中学校の「内申」を上げることも非常に重要です。
高校によって、入試当日の点数と内申点の点数換算率は異なりますが、中学校の内申点も高校の合否に大きく左右されます。
例えば、入試当日の点数と内申点の評価割合が5:5の高校で、入試当日の点数が合格点に満たしていたとしても、内申点が合格点に大きく足りていない場合は、不合格になってしまう可能性があります。
そのため、常日頃の授業の中で「定期テストの点数」「授業態度」「提出物」の3つをしっかり意識して、前向きに取り組んでいきましょう!
内申点を上げるコツを解説した記事も用意しているので、そちらも参考にしてください。
まとめ
ここまで受験勉強の仕方を解説してきましたが、受験勉強をする上でのポイントはご理解いただけましたでしょうか?
それでは、最後に受験勉強のポイントをまとめます。
- 〇まずは高校入試の日程を把握しよう!
- 〇次に受験勉強のスケジュールイメージを持って計画的に勉強しよう!
- 〇受験勉強の流れは、「復習」⇒「実践演習」⇒「過去問演習」⇒「赤×直し」で進めていこう!
- 〇受験勉強は誰かに言われてやるのではなく、自分から進んでやろう!
- 〇受験勉強だけではなく、定期テストでもしっかり点数をとっていこう!
受験勉強は毎日コツコツ続けていくことが大切です。
中学3年生の皆さんは、今年1年遊びたくても遊べないことなど我慢することが多くなるかと思いますが、たまに息抜きすることも大切です。
勉強するときは集中して勉強する。休憩するときはしっかり休憩する。
このことを意識して志望校合格への道を自分自身で突き進んでください!
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