中3の三者面談で何を聞く?志望校の相談前に家庭で整理したい5つのこと

中3の三者面談で何を聞く?志望校の相談前に家庭で整理したい5つのこと
秋から冬にかけては、中学3年生のご家庭にとって、進路について学校の先生と話す機会が増える時期です。「三者面談で何を聞けばいいのかわからない」「その場で志望校を決めなければいけないのでは」と不安に感じる保護者の方も少なくありません。このコラムでは、岐阜市・各務原市で高校受験を控えるお子さんのご家庭に向けて、三者面談の前に整理しておきたいことと、先生に確認しておきたい質問を、岐阜学区で指導する個別指導塾の立場からまとめました。面談の準備にぜひお役立てください。
目次
1. 三者面談は「決める場」ではなく「情報をそろえる場」
三者面談は、その場で志望校を一つに決める場ではなく、判断に必要な情報をそろえる場と考えると、気持ちに余裕を持って臨めます。
その理由は、志望校の決定には、成績や内申点の状況、お子さん本人の希望、通学や費用など家庭の事情といった複数の要素が関わるからです。面談の20〜30分だけで、すべてを判断するのは現実的ではありません。
たとえば、面談の場で「どこを受けるか決めてください」と迫られたように感じ、答えに詰まってしまうご家庭もあるようです。一方で、事前に「今日は現状を聞いて、持ち帰って考える」と決めておくと、落ち着いて質問ができ、面談後の話し合いにもつなげやすくなります。
まずは「今日は情報を集める日」と位置づけておきましょう。
2. 面談の前に家庭で整理しておきたい3つのこと
面談の前に、ご家庭で次の3点を軽く整理しておくと、先生との話がぐっと具体的になります。
理由は、先生は学校での成績や様子には詳しい一方、家庭の希望や事情は伝えてもらわないとわからないためです。
① お子さん本人の気持ち
行きたい学校、学びたいこと、部活動への思いなど、まずはお子さん自身の言葉で聞いてみてください。まだ決まっていなくても構いません。「まだ迷っている」ということ自体が大切な情報です。
② 通学の手段と時間

自転車・電車・バスなど、通学にかかる時間と費用は、3年間続ける上で意外と大きな要素です。朝の時間帯の混み具合や、部活動で帰りが遅くなったときの帰宅方法も考えておくと安心です。
③ 学費と進学先の方針
公立・私立の別、将来の大学進学や就職の希望によって、向いている学校のタイプは変わります。私立高校は制度や学費が年度によって変わることもあるため、各校の最新の案内で確認するようにしましょう。
たとえば、「家からの通いやすさを最優先にしたい」というご家庭と、「学びたい学科を最優先にしたい」というご家庭では、同じ成績でも候補に挙がる学校が変わってきます。家庭の優先順位を言葉にしておくだけで、面談の質問が明確になります。
3. 先生に聞いておきたい4つの質問
面談では、現状を数字や言葉で具体的に確認する質問を用意しておくのがおすすめです。「頑張っています」「大丈夫です」といった漠然とした答えで終わらず、次の行動につながる情報を持ち帰れるからです。
質問① 現在の内申点と、今後の見通しは?
内申点は、高校入試で重要な判断材料の一つです。教科ごとの現在の評価と、これからの定期テストや提出物でどこを意識すればよいかを聞いてみましょう。入試の仕組みについては、岐阜県公立高校入試の仕組みを解説したコラムもあわせてご覧ください。
質問② 模試の結果は、志望校選びにどう関わる?
模試の判定や偏差値は、あくまで現時点の目安です。どの教科に伸びしろがあるのか、判定をどう受け止めればよいのかを、学校の先生の見方として聞いておくと参考になります。
質問③ 受験の選択肢には、どんなものがある?
公立・私立の組み合わせ、学科の違いなど、お子さんの状況に合った選択肢を幅広く教えてもらいましょう。ご家庭が知らない学校や入試方式が見つかることもあります。
質問④ これからの学習で、優先すべきことは?
「全教科を満遍なく」ではなく、限られた時間で何を優先するかを聞いておくと、冬までの勉強計画が立てやすくなります。たとえば「英語の長文」「数学の関数」など、具体的な単元名で教えてもらえると、その後の学習に活かしやすくなります。
質問は事前にメモにまとめておくと、緊張しても聞き漏らしを防げます。
4. 面談の場での親子の関わり方
面談では、お子さん自身が話す時間を大切にすることをおすすめします。進路は本人が高校生活を送る舞台であり、本人が納得して選ぶことが、入学後の前向きな気持ちにもつながるためです。
保護者の方が先に意見を話してしまうと、お子さんが「どうせ親が決めるんだ」と感じて黙ってしまうこともあります。たとえば、先生から「どう思う?」と聞かれたときに、まずお子さんが答える時間を設ける、保護者は補足や確認に回る、といった役割分担をあらかじめ決めておくと、話しやすい雰囲気になります。
お子さんが言葉に詰まったときは、すぐに代わりに答えるのではなく、少し待ってあげてください。面談は、親子が進路について初めてゆっくり話す機会になることもあります。
5. 面談のあとにやっておきたいこと
面談が終わったら、その日のうちに内容を親子で振り返っておくことが大切です。時間がたつと、聞いた内容があいまいになってしまうからです。
具体的には、次の3つを書き出しておくと整理しやすくなります。
- 先生から聞いた現状(内申点・模試・学習面の課題)
- 候補に挙がった学校や入試方式
- 次の面談までにやること(学校見学、過去問の確認、苦手単元の復習など)
たとえば、学校見学や説明会の日程は早めに埋まってしまうこともあるため、各校のホームページで開催予定を確認しておくと安心です。志望校選びの視点については、中3の秋に確認したい7つのチェックポイントのコラムも参考にしてください。
面談はゴールではなく、これからの数か月の過ごし方を決めるスタート地点です。お子さんと一緒に、焦らず一歩ずつ進めていきましょう。
「面談で聞いた内容をもとに、どう勉強を進めればいいかわからない」「苦手単元を効率よく復習したい」という場合は、お気軽にご相談ください。お子さんの状況に合わせた学習の進め方を一緒に考えます。
