岐阜学区にある「商業系公立高校」4選! -それぞれの高校の特徴、定員、進路を徹底解説!-

岐阜学区にある「商業系公立高校」4選! -それぞれの高校の特徴、定員、進路を徹底解説!-

中学校を卒業したあとの進路選択で、「商業系高校」が気になっている保護者・生徒の方へ。普通科とは異なる専門性を持ちながら、大学進学も就職も視野に入れられる選択肢として、商業系高校は魅力があります。特に岐阜市、各務原市およびその周辺にお住まいの方にとっては、「県岐商」「市岐商」「岐阜各務野」「関商工」といった商業系公立高校が選択肢になります。本記事では、それぞれの高校の学科構成・定員・進路実績などを詳しく比較してご紹介します。進路選びの手がかりとして、ぜひ最後までお読みください。

1-1. 商業系高校の特徴と魅力

商業系高校は「ビジネス・流通・情報・会計・簿記」など、実務に近い科目を中心に学べる学校です。
まず、実践型の授業を通じて「使える知識・技能」が身につく点が大きな魅力です。
また、商業高校出身でも大学進学が可能であり、資格取得等を活用することで上位大学進学を目指す道も開けます。
さらに就職支援体制が整っており、中堅企業や地元企業への就職実績も豊富である点も支持される理由です。

1-2. 商業系学科で学べる内容

商業系学科では簿記、会計、経済、マーケティング、流通、情報処理、ビジネス法務などを学びます。
簿記検定(1級~3級)、販売士検定、情報処理技術者試験、ワープロ/表計算演習など資格取得支援や実務演習が授業や課題研究で組まれています。
さらに販売実習や企業連携プロジェクト、プレゼンテーション実践、販売企画などを通じて、「商品を売る」「売上を分析する」「流通を設計する」体験をする学校もあります。
こうした実践型授業が多いため、商業系高校を卒業した段階で即戦力的なスキルを持つ生徒もいます。
ただし、こうしたスキルを活かすには授業だけでなく自主的な努力も不可欠です。

2. 岐阜学区の商業系高校4選

2-1.県立岐阜商業高等学校

県立岐阜商業高校(県岐商)は、流通ビジネス科・情報処理科・会計システム科・国際コミュニケーション科の4学科を設置しています。定員は流通ビジネス科160名、情報処理科80名、会計システム科80名、国際コミュニケーション科40名で、合計360名となります。
大学進学先として岐阜大学、滋賀大学などの国公立大学や地元の私立大学のほか、部活動実績を活用した体育系の大学など幅広い選択肢があります。就職先は中部電力や地元金融機関、物流関連企業など大手から地域企業まで幅広いです。
また、県岐商は「商業教育のトップランナー」として、地域社会との連携を大切にしています。国際理解教育にも力を入れており、海外研修や国際交流活動を通じてグローバルな視野を育んでいます。

2-2.市立岐阜商業高等学校

市立岐阜商業高校(市岐商)は、ビジネス科とビジネス情報科を設置しています。定員はビジネス科120名、ビジネス情報科40名です。
進学先は四年制大学や短期大学、専門学校が多く、地域の大学へ進む生徒も多いです。就職では、岐阜商工信用組合、中部電力、濃飛倉庫運輸、トーカイ、岐阜市消防など、金融・物流・医療・公共機関など幅広い業界で活躍しています。
市岐商は「地域に根ざした教育」を掲げ、地域貢献活動やボランティア活動を積極的に行っています。生徒会活動も活発で、学校行事や地域イベントの企画・運営に参加し、リーダーシップを養っています。

2-3.岐阜各務野高等学校

岐阜各務野高校は、ビジネス科と情報科を設置しています。定員はビジネス科120名、情報科80名です。
進学先は経済・経営系、情報系の大学や専門学校が多く、情報科からはIT系学部への進学も見られます。就職先は地元企業やIT関連企業、流通業、情報通信業などで、地域産業とのつながりを大切にしています。
各務野高校は「地域とともに歩む学校」を目指し、地域の企業や団体との連携を強化しています。キャリア教育にも力を入れており、インターンシップや職業体験を通じて実践的な学びを提供しています。

2-4.関商工高等学校

関商工高校は、商業系と工業系の学科を併設しています。商業系では総合ビジネス科を設置しており定員は120名です。
進学先は商業系・情報系の大学や短大、専門学校が中心で、工業系と同様に幅広い進路を選ぶことができます。就職先は地元企業や中部圏の企業が多く、商業系・工業系の両分野で活躍しています。
関商工高校は「実践力を育む教育」を重視し、実習やプロジェクト学習を通じて問題解決能力を養っています。地域との連携も深めており、地域イベントの運営や地域資源の活用など、地域貢献活動にも積極的に取り組んでいます。

3. 商業系高校を選ぶときのポイント

3-1. 大学進学を意識した選び方

大学進学を念頭に置くなら、まず進学実績の充実度を比較すべきです。県岐商は毎年20名程度の国公立大学現役合格実績を持つなど、進学実績が高い点が強みです。
また、学科構成に「情報系・国際系」がある学校だと、大学で情報・ビジネス・国際学部への橋渡しがしやすくなります。例えば県岐商には情報処理科・国際コミュニケーション系の科があり、この点で有利です。
そして、課題研究やプロジェクト学習の実積がある学校ほど、大学推薦・AO入試で強みになりやすいでしょう。実習会社運営や企業連携型授業を行っている学校はその点で魅力的です。
最後に、通学時間や学校の立地も無視できません。高い学力を持っていても遠距離通学が負担になるケースがありますので、通いやすさも考慮することをおすすめします。

3-2. 就職を重視するなら

就職を重視したいなら、就職実績や課外活動の幅と深さを重視すべきです。商業高校では地元企業や中小企業へのネットワークを持つ学校が有利になると言えるでしょう。
また在学中の就職支援体制(キャリア指導、面接指導、履歴書添削など)が充実している学校を選ぶと安心です。
学科が実務系科目に強いか(簿記、会計、情報、流通など)、資格取得支援が手厚いかも重要な判断材料です。
さらに、実習やインターン制度がある学校は、企業経験を通じて業界との接点を持てるため、就職率向上が期待できます。
最後に、進学と就職の両立が可能な学校を選ぶことで、将来的な進路変更の幅を残しておくことも賢い選択だと言えるでしょう。

3-3. 部活動や学校生活の雰囲気

商業高校を選ぶ際、授業や進路だけでなく、学校生活の雰囲気も無視できない要素です。商業系の高校は部活動が盛んな所も多く、生徒同士のつながりが強まり、学校全体のモチベーションが高くなることがあります。
また文化活動・商業クラブ・ビジネスコンテストなども活発な学校は、やりがいを感じられやすくなります。
校風や校訓、先輩の口コミ、オープンキャンパスで見た校舎の様子、在校生や教員の雰囲気などを実際に見て判断することが大切です。
通学環境(アクセス、通学手段、校内設備など)も体験入学などで確認しておくと安心でしょう。

4. まとめ

いかがだったでしょうか?
岐阜学区には多種多様な商業系の公立高校が揃っています。
進路選択をするときは、進学実績・就職実績・学科構成・通学性・学校生活の雰囲気を総合的に比較することが重要です。
本記事の情報をもとに、ぜひオープンキャンパスや説明会に足を運んで、生の学校の空気を感じてみてください。
そして、ご家庭で子どもさんとじっくり話しながら、最適な商業系高校を選んでいただければと思います。

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